
「WHO式がん疼痛治療法」は、1986年「がんの痛みからの解放-第一版」として世界に発表されました。1996年には第二版*が出されました。がん患者は痛み治療をがん治療と並行して受ける必要があり、患者の精神面-不安、恐怖、うつ状態、絶望感-社会面、死生観なども合わせて、患者の満足のできる痛みからの解放が必要であること、「がんの痛みは治療できる症状であり、治療すべき症状である」、「痛みからの解放は患者の生きる権利であり、医師の義務である」と訴えました。現在の日本の痛み治療は基本的に「WHO式がん疼痛治療法」の考え方を踏襲しています。
*がんの痛みからの解放-WHO式がん疼痛治療法-武田文和訳、金原出版株式会社、2000