
WHOのガイドラインである「がんの痛みからの解放-WHO式がん疼痛治療法-第二版*」には「複数の研究によって、モルヒネと一部のオピオイド鎮痛薬には有効限界(ceiling effect)がないことが明らかにされている。モルヒネは、患者の痛みが緩和するまで増量できる薬なのであり、副作用に患者が耐えられる量である限り過量投与となることがない薬である。
モルヒネには標準投与量というものがなく、モルヒネの適切な投与量とは、痛みを消失させる量なのである。この適切な量が患者ごとに異なるため、少数の患者で痛みの除去に必要な1日分の経口投与量が数千mg以上となることがある」と、有効限界がないことを記載しています。これはオピオイド鎮痛薬の他の薬剤にはない基本的特性です。
* 世界保健機関編、武田文和訳、金原出版株式会社P46